便秘改善のカギ ~腸の大蠕動とは?~
2018年10月7日
食物繊維を多くとったり、ヨーグルトを食べたり、あるいはお腹をマッサージしたり。
便秘改善には様々な情報がながれていますが、今回はその中のキーワードの一つ、
「腸の大蠕動(だいぜんどう)」についてみていきたいと思います。
大蠕動って何?
そもそも蠕動運動とは、胃や小腸で消化が終わった老廃物を、大腸の伸び縮みする筋肉の動きによって移動させ、体外へ排出させようとする動きのことです。ただし、老廃物を押し出す力は弱く、動きも非常に遅いため、なかなか排出されません。
これに対し、便を大腸から直腸まで一気に移動させ、体外に排出しようとする腸の動きを「腸の大蠕動(だいぜんどう)」といいます。
蠕動運動の約200倍の早さで便を移動させるため、排出がスムーズになります。1日に数回起こるのがベストと言われています。
ですが便秘の人というのは、この「大蠕動」が起こっていない可能性が大きいのです。
大蠕動が起こらないと?
大蠕動が起こらないと、腸に便が滞留して便秘になり、腸内環境が悪化します。すると、腸の動きも悪くなり、結果として腸の血流やリンパが滞って、全身の冷えやむくみなどの原因にもなってしまいます。
大蠕動を起こすには?
深い睡眠
まず大切なのは、深い睡眠です。大蠕動は、脳がしっかり寝ていて副交感神経が優位な状態、つまり熟睡中のごく短い時間にだけ起こるからです。
眠りが浅かったり、ストレスを抱えていて交感神経が優位だと、大蠕動は期待できません。睡眠中は脳をしっかり休ませましょう。
腸内ガスの排出
大蠕動を邪魔するもうひとつの原因は大腸にたまったガスです。大腸内には、腸内細菌が食べ物を分解するときに発生する水素やメタンガスなどの腸内ガスが発生します。これが腸に溜まってしまうと、お腹が張って大腸の動きが鈍ります。
腸内ガスは大腸が捻じれたり、曲がったところにたまりやすいので、なかなか移動してくれません。うつぶせに寝てお腹を圧迫することが、ガスの移動を促すのに有効といわれています。
食事と食事の間は8時間何も食べない
食事をすると、食べたものは胃に到達し3時間位かけて消化され、さらに小腸に移動し5時間位かけて、ここでも消化され、さらに、それから大腸に流れます。
ここでカギとなるのが大腸の大蠕動なのですが、これは胃と小腸が空っぽの状態になって初めて起きるのです。
つまり、胃と小腸で消化をする8時間以内に、次の食べ物を口にしてしまうと、胃と小腸が空になる時間が無いため、いつまで経っても大蠕動は起き無くなってしまいます。夜寝ている間に大蠕動が起こるよう、寝る前は食べ物を口にしないようにしましょう。
リバース浅草鍼灸整骨院では
一口に便秘といっても「機能性便秘」「弛緩性便秘」「痙攣性便秘」「直腸性便秘」「器質性便秘」等々、病態や原因、症状も様々です。
当院では便秘に対しても、詳しくお話を伺った上で、お一人お一人の症状に合わせた治療内容を提案させていただきます。
鍼灸治療や内臓マニュピレーション、スーパーライザー等を組み合わせ、内臓の働きを高め、自律神経に働きかけながら、症状の改善を進めてまいります。
便秘でお悩みの方は、一度当院までお気軽にご相談いただければと思います。
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