肘内障
肘内障
こんなことでお悩みではありませんか?
- 子供の手を引いたら、急に泣き出した!/li>
- 片方の手を動かそうとしない。触らせたがらない。/li>
- 急に泣き出して痛いというが、どこをどうやってケガしたのかわからない/li>
- 子供の肘が、しょっちゅう抜けてしまう/li>
- 夜、急に手を痛がり、夜間外来で診てもらったけどよくならない/li>
- 兄弟、友達同士でじゃれあっていたら急に泣き出した/li>
小学校に上がる頃までは要注意!子供におこる肘内障とは
骨格は、産まれてから20年程度かけて形が完成されます。
子供の頃、骨は軟骨組織が多く、関節の凹凸も緩くできているために簡単に脱臼などを起こしやすいと言われています。
特に肘関節は、お母さんが急に腕を引っ張ったり、子供が寝返りをうって腕を捻ったときに抜けることがあり、急に泣き出して腕を使わなくなります。突然のことで、初めて経験する親御さんは戸惑ってしまうこともよくあるようです。
あわてて飛び込んだ医療機関でレントゲン検査をしても、軟骨は写らないので異常がないと言われることも多く、専門家でない医師では正しい判断ができない場合もあります。
肘内障は橈骨をホールドしている輪状靱帯というものが、橈骨頭から抜けそうになっている状態で、完全な脱臼とは異なり専門的には亜脱臼という言葉で表現されます。
肘内障の場合、一般的には整復を行えばすぐに治るものですが、保護者の目の届かないところで発生した場合。時に他の部位の負傷や骨折を伴っていることがありますので注意が必要です。
肘内障を起こしやすいシーン
こんなこと、よくありませんか?
・お母さんやお父さんが、不意に子供の手を引っ張る
・寝返りで腕が身体の下になって潰してしまう
・兄弟や友達とじゃれあっている
・ベッドや遊具から転倒して手をついた
・着替えをしている
日常生活のささいなことでも肘内障をおこすことがあります。
発症のしやすさは個人差がありますが、一度経験すると何度も起こしやすい傾向があるようです。
治療は一般的に整復操作のみですぐ良くなるものですが、時間が経過してしまったものや、癖になっているものの中にはもて余すケースもあります。
小さな子どもは痛みが苦手です。
早く痛みから解放して笑顔を取り戻してあげるためにも、おかしいな?と思ったら早めに受診されることをお奨めします。
肘内障を起こさないための工夫、注意点
構造的に、橈骨頭の形がきちんと形成される頃までは肘内障が起こりやすいです。発症が最も多いのが3~5歳で、小学生にあがる頃には次第に起こりにくくなります。
それまでの間、寝ている様子をこまめにチェックしてあげたり、子供の手を引っ張るときにはひと声かけて準備させておくなど、小さな工夫で発症のリスクを少なくすることができます。
子供は、まだ言葉で上手に伝えることが得意ではありません。
そのため、いつから、どこが、どうすると痛いのかといった細かい情報を得ることも難しいため、そのまま受け取ってしまうと、重大なケガを見落としてしまうこともあります。ですから、肘を押さえているからといって単純に肘内障と判断せず、専門家による診察を受け、適切な検査や治療を受けてください。
当院でも肘内障はもちろんのこと、ケガに強い国家資格者が在籍しております。応急処置や、近隣医療機関との連携を取って最適な治療を提供いたします。土日も診療しておりますので、休日の突然のケガの際も対応可能です。