産後の手首の痛み ~腱鞘炎~
2019年8月4日
当院は産後の骨盤矯正を行っている事もあってか、ママさん達が多く来院されています。
そんなママさん達のお悩みの一つが『産後の手首の痛み、指のこわばり』です。
先月も手首の痛みを訴えられたママさんがいらしたので、今回はそのあたりの事を書いていきたいと思います。
そもそも腱鞘炎とは?
腱鞘炎というのは、手首にある、筋肉と骨をつないでいる「腱」と、これを抑えている「腱鞘」という部分が炎症を起こして、痛みを発症しているものです。
長時間パソコンや携帯をいじっていたりと、手を酷使している人に発症しやすいと言われています。
腱鞘炎にもいくつかの種類があり、代表的なものが手首の親指側に炎症がおこる「ドケルバン病」(狭窄性腱鞘炎)と、指を曲げ伸ばししにくくなったり、引っ掛かりを感じる「ばね指」です。
産後のママさんは手首を酷使する!
なぜ産後のママさんに腱鞘炎が起こりやすいのでしょうか?
抱っこ
赤ちゃんが生まれたら、今までの生活には無かった「抱っこ」の機会が急激に増えます。特に生まれて間もない時期は首が据わってないので、慎重に抱っこをしようと手首に余計な負担がかかります。
授乳
授乳中は赤ちゃんを横抱きで支えたまま長い時間同じ体勢でいる事になります。この体勢は手首に相当の負担がかかります。
日々のお世話
抱っこや授乳以外も赤ちゃんの日々のお世話で手首には相当の負担がかかっています。
オムツ替えで赤ちゃんのお尻を持ち上げたり、沐浴で赤ちゃんの頭を支えたり、はたまた着替えで赤ちゃんの体を持ち上げたり等々。
一つ一つの動きは小さなものでも、積み重なって大きな負担となるのです。
ホルモンバランスの変化
上記に加えて、産後のママさんに腱鞘炎が起こりやすい理由として、ホルモンバランスの変化があります。
腱や腱鞘を柔らかく弾力を保つエストロゲンと言うホルモンは出産後に分泌の量が減っていきます。
逆に腱鞘を収縮させる働きをするプロゲステロンというホルモンが、出産後の子宮や骨盤を元に戻すために分泌されるのですが、これが全身にある腱鞘を収縮させてしまうのです。これによって腱鞘が狭くなり、腱と摩擦を起こし腱鞘炎を起こしやすくなります。
このようなホルモンバランスの変化で腱鞘炎が起こりやすくなるとも言われています。
ご自身で出来る対処法は?
・腕全体を使う
抱っこする時は腕全体を使って赤ちゃんを支えるようにすると手首への負担が減ります。
また、寝ている赤ちゃんを抱き上げる時に
つい手を頭の下に入れて手首の力だけで赤ちゃんを持ち上げてしまいがちですが、腕全体を差し込んで持ち上げる様にしてみましょう。
・授乳クッションを活用する
授乳するときは授乳クッションを活用して、頭の位置を高くしましょう。そうすることで手首への負担が軽減されます。
・サポーターの着用
手首が痛い時はサポーターを着用してみましょう。手首が軽減されます。
リバース浅草鍼灸整骨院では
前述の、手首の腱鞘炎で来院されたママさんは、6回くらいの施術でだいぶ痛みが軽減されたとの事でした。
とは言え、毎日の育児、家事の負担は大きいので、現在も1週間〜10日に1回くらいのペースで通院していただいてます。
生まれたばかりの可愛い赤ちゃんを抱っこ出来ないのは本当に辛いものです。
問診、視診、触診、検査等を踏まえ、的確な施術を行なっていく事で早期の回復を目指します。
また、手首だけでなく、患部の回復を促すために頚部、背部などからもアプローチして組織の循環を促していきます。
ご自宅で出来るセルフケアやストレッチなども、お一人お一人に合わせた内容をお伝えしていきます。
当院は「解剖整理学を基にした施術」、「運動指導」、「栄養指導」をベースに、皆様が健康で充実した生活を送れるようサポートをさせていただきたいと考えております。
産後の手首痛みでお困りの方、一度当院までお気軽にお問い合わせください。
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また、お子様連れでも安心して施術が受けられるように、親子ルームも用意しております。
平日 10時~13時30分 / 15時~16時
完全予約制
詳細は当院スタッフまでお問い合わせください