腰痛の原因~筋・筋膜性腰痛編~
2019年6月23日
以前のブログで腰痛の8割はX線等の画像では原因の特定ができない、いわゆる非特異的腰痛に分類されると書きました。
関連ブログ>>腰痛の8割は原因がわからない!?
その中の『椎間関節性腰痛」については、前回少し触れましたが、今回は数ある非特異的腰痛の中から
『筋・筋膜性腰痛』についてみていきたいと思います。
関連ブログ>>腰痛の原因 ~椎間関節性腰痛~
筋・筋膜って何だ?
筋とは文字通り筋肉を指します。「筋肉が損傷して」とか「筋肉が硬くなって」など、こちらはイメージしやすいかと思います。
では筋膜とは何でしょう?
わかりやすい例でいうと、鶏肉の皮と肉の間の半透明の薄皮のようなものがありますが、これが筋膜です。
この膜が筋肉を覆って、筋肉をつなげていきます。
この筋膜がある事で、筋肉同士が上手く滑りあって滑らかな運動ができまするのです。
筋膜に問題があるとどうなる?
筋・筋膜に問題があって、上手く滑らないとどういう問題が生じると思いますか?
ある報告によると、筋膜のねじれは筋肉や血管、神経にも影響を与え、結果として機能異常が全身に及ぶこともあります。また、急性の傷害が治癒した後も、痛みやシビレなどの不具合を持続的にもたらすともいわれています。
『筋・筋膜性腰痛』の場合はピンポイントでここが痛い、というより、どこだかわからない全体的な痛みが出るのも特徴です。
この『筋・筋膜性腰痛』は腰椎椎間板ヘルニアや脊柱菅狭窄症のようにMRIやレントゲンといった画像検査では診断できません。
画像検査で問題が発見できないため、昔は病院に行っても湿布の処方だけで終わってしまうことも多くありましたが、これが腰痛の原因となることは近年広く認識されています。
筋・筋膜由来の痛み発生のメカニズム
では、どのような問題から筋・筋膜性の痛みが発生するのでしょうか?
大雑把にみると
日常生活で筋の使い過ぎ、もしくは使わな過ぎ
⇒筋膜の歪み・短縮・癒着の発生
⇒筋膜の間にある水分の流れが悪化
⇒痛みを発生する物質が蓄積
⇒痛みのセンサーに疼痛発生物質がはまりこむ
⇒痛みのセンサーが興奮して筋・筋膜由来の痛みが発生
このようなフローになります。
治療として何をすればいいのか?
それでは筋・筋膜性の腰痛に対して、どのようにアプローチすれば良いのでしょうか?
それには筋膜の歪みや短縮、癒着を開放してあげることが必要です。
治療としては、腰や背中・殿部周囲の筋肉で、過剰に働き過ぎている筋肉の緊張を緩和し、逆に働きが弱くなっている部分の筋力強化を行います。
また腰を温めて血流の改善を図ったり、ストレッチ等のセルフケアも必要です。
加えて、なぜ腰痛が生じているのかを見極め、腰に悪影響を及ぼすような姿勢を正す等の生活習慣の見直しが大切です。
リバース浅草鍼灸整骨院では
当院では腰の痛みがどこから来ているのか、その根本原因を問診、視診、触診、検査でしっかりと鑑別をしていきます。
その上で各々の原因にアプローチし、一日も早い回復を目指します。
筋・筋膜性の腰痛であれば、筋骨格調整や鍼灸治療等を用いて痛みを緩和し、併せて体幹部のエクササイズ等をお伝えしながら、根本的な症状の改善を目指します。
また、電気治療機器の『楽トレ』を使用してのインナーマッスル・トレーニングも用意しております。
日頃から腰痛でお悩みの方は、一度当院までお気軽にご相談ください。
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