産後のメンタルヘルス
2018年8月12日
待望の妊娠、出産、赤ちゃんが生まれてうれしい。けれども気分が落ち込んでしまったり、イライラする…等々。
子育てを経験された方であれば、あるあるかと思います。
当院には産後の骨盤矯正でいらっしゃるママさんたちも多いので、専門領域外ではありますが、産後のメンタルヘルスについて、ほんの少しだけ書きたいと思います。
出産後のメンタル的な症状
出産後は
・イライラする
・周りの人に当たり散らす
・憂鬱になる
・疲れやすい
・眠れない
・情緒不安定になる
・食欲がわかない
こんな症状の出ることがよくあります。
これらの状態が一時的なものであれば、「マタニティーブルー」と呼ばれるもので終わることが多いといわれますが、長引いてしまうと「産後うつ」と呼ばれる病の可能性も出てきます。
マタニティーブルーとは?
「マタニティブルー」とは、妊娠中の女性や出産後の女性に見られる、情緒が不安定な状態のことです。
症状の出方や、重さは人それぞれで、ヒステリックになるなど、はっきりとした症状が出る人もいれば、そうでない人もいます。
原因として考えられているのは、ホルモンバランスの変化による精神状態への影響や、自律神経の乱れです。
妊娠するとエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌が増えますが、これが出産を契機に、急にそれらのホルモンの分泌がなくなり、かわってプロラクチンという母乳分泌のためのホルモンが増えます。
このよう急激なホルモンバランスの変化からくるものなので、一般的には2週間くらいで症状はおさまると言われています。
産後うつとは
「産後うつ」とは、 出産後に2週間以上抑うつ状態が続く、いわゆるうつ病の一種です。
「産後うつ」と「マタニティーブルー」とは明確な境界線はないようですが、一般的には症状が長引く場合を指すようです。
出産後2~3週間で発症する人が多いといわれていますが、3~4か月経ってから発症する人もいるようです。
その数も、なんと産後女性の約10~20%といれています。
育児への不安が込み上げてきたり、赤ちゃんや夫への愛情を感じられたくなったりするのも、「産後うつ」の特徴の一つです。
原因としては、
ホルモンバランスの変化、
育児ストレス、
人間関係の変化、
肉体的疲労
などがあげられます。
もしも産後の心身のバランスの乱れを感じたら
産後の心身のバランスの乱れは、多くのママ達が経験していることです。自分一人で抱え込む必要は全くはありません。また、このようなメンタルの問題は生真面目な人や、頑張り屋さんに多くみられます。
だからこそ、一人で悩まずに誰かに相談することです。
周りの力(実家の力、友達の力、夫の力、専門家の力)を借りてお子様との時間を楽しく過ごしていきましょう。
多くの自治体では助産師さんや保健師さんの訪問事業があります。色々な相談に乗ってもらいましょう。
抑うつ状態が長引く場合には心療内科や、精神科を受診しましょう。
育児によるカラダの疲れも、心に大きく影響します。肉体的な疲労を回復させれば心が回復していく可能性もあります。
「疲労の回復」、「自律神経の乱れの調整」等々、当院でお手伝いできることがあれば、遠慮なくご相談いただければと思います。
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