脊柱管狭窄症
2015年7月8日
「腰痛」は平成25年国民基礎調査における
「体の悩み」の男性第一位、女性第二位です。
腰痛に悩む患者さんのうち、
40代までは腰椎椎間板ヘルニアが多く、
50代以降になると脊柱管狭窄症が急増しています。
腰椎椎間板ヘルニア患者が100万人に対し
脊柱管狭窄症患者は240万人と推定されます。
意外と脊柱管狭窄症で悩む人は多いのです。
こんな症状は脊柱管狭窄症の可能性が考えられます。
1.上体を後ろに反らして痛みを感じる
2.腰のほかに足にもしびれがある
3.長時間、続けて歩けない
4.腰や足がぐったりする
5.排尿障害がある
1.上体を後ろに反らして痛みを感じる
上体を前かがみの姿勢で痛む人は腰椎椎間板ヘルニア、
後ろ反らしで痛む人は脊柱管狭窄症の疑いがあります。
椎間板は背骨の骨(椎骨)の間にあるクッションです。
椎間板ヘルニアは、このクッションが外にはみ出し、神経を刺激する病気です。
前かがみになると、椎間板が背中側に押される力が強くなり、
神経を刺激し、痛みやしびれが起きます。
脊柱管狭窄症は、
背骨の中を通る脊柱管が狭くなって、
神経を圧迫するために起こる病気です。
背骨の骨(椎骨)同志をつなぐ靭帯(黄色靭帯)は脊柱管の中にあります。
この靭帯が厚くなったり、
脊柱管の周囲の骨が変形することで、
脊柱管は狭くなります。
そして、神経が圧迫されて、腰が痛くなったり、
足がしびれたりします。
背筋を伸ばしたり、後ろに反らしたりすると、
お腹側から椎間板が、背中側から靭帯が
脊柱管の内側に向かって圧迫され、神経がいっそう刺激されるのです。
2.腰のほかに足にもしびれがある
脊柱管が狭くなると、
腰痛だけでなく、坐骨神経痛も起きて、
お尻、太もも、ふくらはぎ、足先にも痛みやしびれがでます。
3.長時間、続けて歩けない
少し歩くと、痛みやしびれがでるため、休み休み歩くようになります。
お友達と同じペースで歩けないために、次第に外出しなくなったり、
コミュニケーションが少なくなったりする悩みを抱えている人もいます。
4.腰や足がぐったりする
脊柱管狭窄症の人は足の筋力が低下しやすく、
足腰の脱力感を訴える人が多く見られます。
特に疲れがたまる夕方は、疲労とともに脊柱管の空間が狭くなりやすくなります。
すると、階段やちょっとした段差につまづいたりします。
5.排尿障害がある
脊柱管狭窄症が悪化すると神経の圧迫が強くなり、
尿が出にくい、残尿感があるという症状がでることがあります。
帝京平成大学の渡會公治教授は、
脊柱管狭窄症の痛み・しびれの改善策として、
つぎの3つのAを提唱しています。
①アナトミー(Anatomy)
…解剖学のこと。
体の構造を知ること。
②アライメント(Alignment)
…姿勢のこと。
骨や筋肉が運動に適した体勢で使われているか。
③アウェアネス(Awareness)
…気づくこと。
どの筋肉が緊張し、負荷がかかっているか
を意識すること。
この3つのAを自分ひとりで行うことは、
非常に困難だと思います。
私たち、リバース浅草のスタッフは
国家資格を有するプロです。
一緒に寄り添いながら、
痛み・しびれの改善に努力していきます。
リバース浅草鍼灸整骨院
台東区松が谷4-24-10-1F
TEL 03-6231-6508