肩を支える大事な筋肉! ~棘上筋編~
2018年1月7日
と、いう事で今回は棘上筋についての話しです。
棘上筋てどんな筋肉?
※ローテーターカフとは、肩甲骨に始まって上腕骨の上端に付着する4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の総称です
主な働きとしては、腕を横に上げたりする時に三角筋(肩の盛り上がりをつくっている筋肉です)と共に働くとされていますが、実際には三角筋がその役割を主に担っているので、動かす作用はそれほど強くないといわれています。
むしろ大事なのは腕の骨を肩甲骨に引き付けて関節を安定させる事です。
例えばボールを投げる際には、動作の最終段階で腕の骨が肩から引き離されそうになる時に、この棘上筋が抵抗して関節の損傷や脱臼を防ぐのです。
野球選手などがチューブを引っ張ったりしてトレーニングをしているところを見たことはありませんか?
あれは故障を防ぐため肩のインナーの筋肉を鍛えているのです。
棘上筋は傷めやすい?
棘上筋はローテーターカフの中でも、機能上最も重要な筋肉であり、同時に最も傷害を受けやすい筋肉であると言われています。
棘上筋が損傷してしまう事で、以下のような症状が起きることも予想されます。
①インピンジメント(肩甲骨と、腕の骨に棘上筋が挟まれてしまう)
②亜脱臼
③肩腱板損傷・断裂(棘上筋を含むローテーターカフの損傷)
④肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)
etc.・・・
特に腱板損傷は、若年者から高齢者まで、広い世代に見られます。腱板は、肩の骨と腕の骨に挟まれているため、小さな外力でも損傷しやすいのです。
つまり、機能上も構造上も損傷しやすいと言えます。
スポーツ時の明らかなケガによるものから、日常生活動作の繰り返しの中で損傷する場合など様々です。
腱板損傷・断裂は、60代以上の25%に起きているといわれますが、これが80代になると40%になるともいわれています。
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リバース浅草鍼灸整骨院では
前述のような症状を引き起こさないためにも棘上筋のケアやトレーニングが重要です!
この筋肉は鍛えようとしてトレーニングをしても、表面の大きな筋肉を使ってしまい、肩関節の安定には寄与していない、などという事がしばしば見受けられます。
鍛えるといっても、それなりの知識が必要とされます。
当院では肩の痛みの原因をしっかりと見極め、適切な治療、必要なトレーニングを含めた、再発防止のためのケアを行っております。
肩回りの痛みが気になっている方は一度当院までお気軽にご相談ください。
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