カラダを支える大事な筋肉 ~腹横筋編~
2017年12月24日
前回は、体幹部の深層にある姿勢を安定させるための筋肉「多裂筋」について書きました。
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今回はその多裂筋とも関わりの深いインナーマッスル
「腹横筋」についてです。
腹横筋って?
いわゆる筋肉は、体の表面にあって動作を司るアウターマッスルと、深層部にあって姿勢を安定させるインナーマッスルに分けられます。そんなインナーマッスルの中でも体を支える上で重要な筋肉が、お腹の深層にある腹横筋です。
お腹にある腹筋群は4つあり、外側から腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、そして腹横筋です。
腹横筋は、脇腹にある腹斜筋のさらに奥にあって、横に走っているインナーマッスルです。お腹の前面をタテにつなぐ腹直筋(いわゆるシックスパックを作る筋肉)の裏から、お腹のまわりを覆って背骨へとつながっています。
腹横筋は自前のコルセット
腹横筋が重要である理由の1つに、コルセットのようにお腹を締める役割があります。いわゆるコアとも呼ばれる体の核となる部分となるため、体の安定に欠かせない筋肉なのです。
腹部には骨格が背骨しかないため、下半身の力を上半身に伝えるためには、コアの安定性が欠かせません。すなわち腹横筋がしっかり働かせられるかどうかが、日常動作からスポーツにいたるまで、あらゆる動作のカギとなるのです。
姿勢の安定だけでなく、腹横筋には内臓を正しい位置に固定するという重要な役割もあります。腹横筋が弱ると内臓が下がり、それが腰まわりのたるみの原因ともなるのです。
このほか、腹横筋が鍛えられると骨盤が安定して、腰痛の改善にもつながります。
(この筋肉自体は脊柱の動きに関与していないため、体幹の動作にはほとんど関与・貢献することがありません)
手や脚を動かす時に最初に動くのは?
普通の状態から手を動かす時、まず最初に働くのは腕の筋肉でしょうか?肩の筋肉でしょうか?
実はそうではなく、この腹横筋が多裂筋とともに真っ先に収縮し、体幹を安定させてから四肢などの筋肉が稼動します。腹横筋が弱いと体幹が不安定になり、腰への負担が増すのです。
女性は機能低下している?
出産を経験した女性、さらに帝王切開をしている方は腹横筋の機能低下が見られる事が多いです。
妊娠時お腹が大きくなって腹横筋が伸ばされる事、お腹を引っ込める動きをしない事が腹横筋の機能を低下させます。
さらに帝王切開は赤ちゃんを取り出すために腹横筋も切開するため、同じく機能が低下します。
出産後に腹部のケアをしておかないと、最終的にポッコリお腹になってしまう可能性もあります。
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リバース浅草鍼灸整骨院では
当院では、腰痛の改善・再発予防から、スポーツでのパフォーマンスアップのため、前回のブログでご紹介した多裂筋と併せて腹横筋を働かせる事が出来るように、調整からトレーニング指導までサポートしてまいります。
慢性的な腰痛でお困りの方、骨盤の状態の気になる方は、一度当院までお気軽にご相談ください。
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