免疫力のお話 Part2 ~腸内環境について~
2017年11月5日
以前のブログで免疫力と腸内細菌について書きました。
参考ブログのリンク>>あなたの免疫力は大丈夫? ~腸内環境を整える~
今回はその続き(^^♪
腸内細菌の話をとりあげてみます。
「量」よりも「種類」の多さが重要
腸内環境の悪化はさまざまな不調の原因になります。そのため、腸内で善玉菌として働く乳酸菌やビフィズス菌を普段から積極的にに摂ることが大切なのですが、ただ単に摂ればいいというわけではありません。
「腸」といっても、「大腸」「小腸」「十二指腸」といろいろな部位があり、これら腸全体の環境を考えていく必要があります。
例えば、菌に関しても「大腸だけ」「小腸だけ」など、菌によって届く部位が限られています。
という事は、同じ種類の乳酸菌だけを摂り続けても、腸全体をケアすることは出来ないのです。腸のどの部位で働く乳酸菌なのか、その菌の特徴を理解し、バランスよく摂取することが大事です。ひとつの目安として、「乳酸菌は小腸」「ビフィズス菌は大腸」と覚えておくのも良いです。
同じ種類の乳酸菌だけではダメ?
「私は毎朝ヨーグルトを食べているから大丈夫」って思っていませんか?
そう、先に書いたとおり乳酸菌でも色々な種類のものを摂取する事が大事なのです!!
実は同じ種類の乳酸菌を摂り続けると腸内細菌に偏りが出てしまいます。例えば、肥満の人の腸内細菌には偏りがあることある事がわかっています。
やっかいなことに一度偏った腸内細菌はなかなか戻り辛いのです。もしあなたが、やせにくい、太りやすいなど困った体質の持ち主であれば、一度、腸内細菌が偏っていないか疑ってみた方がいいかもしれません。
腸内細菌のバランスについては、色々な研究が進められています。例えば、太った人と、痩せた人の腸内細菌を、それぞれ無菌状態で育てたマウスに移植した実験では、餌の量を変えていないのにも関わらず、太った人の腸内細菌を移植したマウスがどんどん太りだした、ということです。
腸内細菌のバランスは、その人の体質や生活習慣によって大きく左右されます。バランスの乱れを防ぐためには、同じ種類の乳酸菌を摂り続けるより、複数の乳酸菌を摂る方が重要なのです。
最先端の研究では
アメリカでは健康な人の腸内細菌を、患者に直接移植するという治療が普通に行われています。ある感染症に対しては、抗生物質での治癒率は30.8%であったのに対し、腸内細菌の移植では93.8%と非常に高い治癒率を示しています。このような結果からも、健康な人の乳酸菌を分けてもらうほうが、より効率的に腸内環境を整えられるということです。
腸内環境を整える食材
普段の食生活の中で腸内細菌のバランスを整えられたら一番良いですね。
乳酸菌やビフィズス菌といえば、まず真っ先に思い浮かぶのがヨーグルトなどの乳製品。実は他にも味噌や漬物など、日本古来の発酵食品に多く含まれます。腸内の善玉菌を増やすには、食物繊維やオリゴ糖を食べることもオススメ。善玉菌の餌となって、腸内で増殖する手助けをしてくれます。
例えば、ヨーグルトと、オリゴ糖を含むのバナナを一緒に食べれば、元々自分の腸に住み着いている善玉菌を増やすことにも繋がるため、より効果的です。このように組み合わせを意識することで、普段の食事からでも腸内環境を整えることができます。
ただし乳酸菌やビフィズス菌は、人によって合う、合わないがあるため、自分に合った乳酸菌を探すことが大事です。自分に合った乳酸菌が摂れている場合は便秘解消や免疫力アップなどの効果が実感しやすく、合っていない場合は実感が得られないことが多いと言われています。同じ食材を2週間程度食べ続けてみれば効果の有無がわかるでしょう。
乳酸菌を多く含む食材
味噌、醤油、納豆、漬物、塩麹、日本酒、ワイン、ヨーグルト、チーズ、キムチ等々
オリゴ糖を多く含む食材
きな粉、バナナ、玉ねぎ、はちみつ、じゃがいも、トウモロコシ、キャベツ、にんにく等々
食物繊維を多く含む食材
切り干し大根、アーモンド、オクラ、ごぼう、サツマイモ、枝豆、アボガド等々
※水溶性食物繊維、不溶性食物繊維等の違いもありますが、それはまた次回で(^-^;
リバース浅草鍼灸整骨院では
前回のブログの中でも触れたとおり、腸内環境を整える方法として、適度な運動は有効です。
また腹部へのマッサージは、腸の動きを促進してくれます。日頃からストレスをためないことも大切です。
当院では腸の機能を高めるため、『内臓マニュピレーション』という施術を行っています。
「最近疲れやすい」、「風邪を引きやすい」、「免疫力が落ちているかな?」という方、
お気軽に当院までご相談ください。
関連リンク>>内臓マニュピレーションの詳細はこちら