ケガをした時の対処法
2017年6月11日
今回の対処法は打撲、捻挫などの急性で痛くなった時に限ります。
スポーツをやっている人ならお聞きしたことはあるかもしれませんが、
ケガをしたらアイシング(RICE処置)をしましょうと言われます。
しかし正しい方法で行わないと、凍傷になってしまったり、なかなかケガが治らなかったりします
RICE処置とは
Rest(安静)
ケガをして間もない時はケガをした場所の抵抗力が落ちています。
この抵抗力が落ちた状態で無理に動かすと症状を悪化させてしまいます。
安静にしないと回復が遅れることもあります。
Icing(冷やす)
ケガをした場所を冷やすことにより、腫れ、痛みなどを軽減させます。
Compression(圧迫)
圧迫することで、組織などから血液が漏出する現象(内出血)などを防ぎます。
Elevation(挙上)
重力などの影響で内出血が進むのを防ぐため、
心臓よりも高い位置に持ってきます。
これらを行うことがRICE処置と言われています。
正しいアイシング方法
痛めた場所にピンポイントに冷やすならいいのですが、
大きな氷嚢などで患部の周りも広い範囲で冷やしてしまうと周りの血管も縮まってしまい、
痛めた場所に酸素や栄養が行かなくなり、治るのが遅くなってしまいます。
痛めた場所の痛みを取るためにはアイシングは有効です。
だからこそ冷やすべきところは、
痛みがある場所にピンポイントで行ってください。
アイシングの時間
一般的には氷をあてて、ピリピリとした痛みを感じ、
感覚がなくなるまで(15~20分)と言われています。
その後は3日間くらいの間はアイシングをして1時間程度休憩してを続けます。
(ケガの治り具合には個人差がありますので腫れや痛みが軽減した時点で
3日経っていなくても終了してもいいです。)
長期間アイシングをやり過ぎると、
痛めた場所に酸素や栄養が、行きにくくなるので治るのが遅くなってしまいますので、
気をつけましょう。
何を使って冷やすのか?
冷やすもので一般的で、便利なのは氷です。
その他には保冷剤やコールドスプレー、冷シップがあります。
・この中で総合的にみて、一番使い勝手がいいのが氷です。
冷却能力にも優れ、安価で誰でも用意でき、
しかも凍傷を起こしにくいなど安全性にも優れています。
・保冷剤は0℃以下になるので短時間で合っても凍傷を起こす場合があります。(氷は0℃)
但し、冷蔵庫で作る氷はマイナス温度になってしまうので、
使用前に水にさらして使うといいです。
・コールドスプレーは皮膚表面のみの温度がマイナス温度になるので、
1カ所に持続的に当て続けると、凍傷を起こす危険があります。
・冷シップは「冷感」なので冷たく感じるだけなので冷やす効果はありません。
アイシングの後
アイシングをして終わりではなく、
痛みが退けば、痛みのない範囲で動かしたり、
温めたりしていくことも重要です。
先ほども言いましたが、長期間アイシングを行うと治りが悪くなります。
なので炎症がなくなれば、患部を温めたり動かしたりすることで循環を良好にしていきます。
痛みをとることを目的にしたアイシングですが、その後は患部の治癒をさせる方向にもっていくために
温めたり、動かしたりもしていきましょう。
今回は急性の痛みの対処法についてお話ししましたが、
慢性の痛みの場合は少し対応が違ってくるので、気をつけましょう。
リバース浅草鍼灸整骨院
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