産後の”うつ”について
2016年8月28日
出産を境に、急激な女性ホルモンの変化が、身体だけでなく、心にも大きく影響を及ぼすといわれています。
心に悪い影響を与えすぎると「産後うつ」と呼ばれる症状を呈することがあります。
産後のうつとは?マタニティブルーとどう違う?
『マタニティブルー』は、文字通りブルーな気持ちになる程度で、一時的なものです。大抵は産後すぐから2週間までで治まります。
一方、『産後うつ』は、お産の2~3週間後から始まり、1カ月間~1年以上と長期に渡って起こる場合が多いそうです。
日常生活で今まで出来ていたことが出来なくなるなどのうつの症状や、食欲がわかないなどの身体症状が出てくるのが特徴です。
産後うつ症状
・物事にうまく対処できない
献立を考えられなくなった、家事の段取りができない等の症状が出ます。
頭の中でまとまりがつかなくなり、うまくいかないと自分を責めてしまい、ますます症状が悪化したりします。
・食欲や性欲、睡眠欲といった人間の三大欲求が減少する
疲れているのに眠れない、食欲不振や拒食症状などが出ることもあります。
・育児面でストレスを抱えやすい
必要以上に授乳の量や時間にこだわったり、
赤ちゃんが病気にかかるとすべて自分のせいにしたり、ダメな母親だと思ってしまう、
周囲の人の些細な言葉や行動にイラつきやすかったり、傷つきやすかったりします。
・意欲がわかない
自分の好きなことに興味がわかなくなる
メイクをする気が起きない
洋服やアクセサリーをほしいと感じない
他人との交流を面倒に感じる
といった症状が出たりします。
また、ひどくなると胃が痛む、下痢や便秘になる、頭痛や吐き気が出たり、脱毛といった症状が出ることもあります。
産後のうつを引き起こす原因
≪元々の性格≫
完璧主義、真面目、責任感が強いといった性格の方がかかりやすいそうです。
ついつい頑張りすぎてしまう人ほど、育児も家事も一人で抱え込み、うまくいかないと自分を責めてしいまいがちです。
≪ホルモンバランスの乱れ≫
妊娠中に多く分泌された女性ホルモンが、元の身体の状態に戻ろうと、産後は徐々に減少していきます。
なので、産後はホルモンバランスが乱れやすく、心身共に不安定になりやすいです。
≪生活環境の変化や育児のストレス≫
産後ママの生活は、生まれたばかりの赤ちゃんとずっと一緒で、数時間ごとに授乳が必要ですし、外に連れ出すのも容易ではありません。
ですから、どうしても家にこもりっきりの生活になってしまい、社会との繋がりが断たれ、孤独感にさいなまれるといったことも悩みの要因となります。
≪自律神経の乱れ≫
自律神経に乱れがあると、身体が緊張状態で維持され、力を抜くことが難しくなります。
症状として、だるさ・冷え・疲労感・背中や首、肩のつっぱり感・頭痛などを引き起こします。
緊張状態が長く続くと、ストレスを抱えやすくなり、心の状態にも深く影響を与えます。
産後のうつ予防に効果的なこと
① 運動
10分から20分位の軽い運動でも、新陳代謝が上がり、全身の血液を循環させる力が上がります。
循環させる力が上がると、疲労物質や発痛物質(痛みを感じさせる物質)を血液の流れにそって除去させる力が上がり、症状の緩和に繋がります。
➁ 人と話をする
人と話をするだけでも、一人で抱えているよりも気持ちが楽になったり、考えがまとまりやすくなったりします。
症状が軽い場合はカウンセリングなど、話を聞いてもらうだけで改善がみられることもあります。
➂ リラックスする
マッサージを受ける、お風呂に浸かる、快適な環境で寝る などなど・・・
身体にとって心地よいと感じることをすすんで行いましょう。
最後に
当院で行う産後の骨盤矯正は、患者さん自身に動いてもらうことで骨盤の矯正をかけますので運動も兼ねていますし、
骨盤を歪めない為に自宅で寝ながらでも出来るセルフトレーニングを指導致しますので、育児のため家から出られないお母さんでも
継続して行いやすいものです。
また、施術中に施術者との対話でお話を聞くことも出来ますし、症状が緩和されると身体もリラックスしやすくなります。
ただ、当院で対処できるのは予防~ごく初期の段階です。
うつ症状が重症化すると、精神科医などで薬物療法等で対処しなければならないケースもありますので、
心配な方は一度専門の病院に相談されることをおススメします。
リバース浅草鍼灸整骨院
台東区松が谷4-24-10
TEL 03-6231-6508