五十肩
五十肩
こんなことでお悩みではありませんか?
- 肩が痛くて着替えも辛い/li>
- 夜中に肩が痛くてよく眠れない/li>
- 上にあるものが痛くて取れない/li>
- 被り物の着替えが痛くて大変だ/li>
- 自然に治ると聞いたけど、早く治したい/li>
- 病院では五十肩だと言われた/li>
まだまだ謎の多い五十肩
「肩が痛い」と言われると、「五十肩?」とすぐに返答するような会話をよく耳にします。
それほど、五十肩はポピュラーな症状ですが、一口に五十肩とはいっても症状の出方は人によって様々です。
・上の物をとることができない人
・背中に手が回らず、背中がかけない人や、女性であれば下着のホックがつけられない人
・夜も痛みで度々目が覚めてしまう人
・一定の角度で痛みが出るが、それ以上動かした時には痛みが出ない人
・急に激しい症状で発症する人
・痛みがずっと続いていたのに、ある日を境に急によくなる人
・片側の痛みを発症し、繰り返す人
・両肩の痛みを経験する人
五十肩というのは、いわばニックネームのようなもので、傷病名では「肩関節周囲炎」と言います。
この名前の中に多くの病態があり、治療方法も病態によって変わります。
そのため、五十肩とくくられた症状の中の根本原因についてきちんと調べる必要があるのです。
肩関節を支える主要な筋肉
肩関節の構造は、荷重のかかる膝や足首の関節とは異なり、「非荷重関節」です。
関節の安定性を周囲の筋肉に依存しているため、筋肉の強度と柔軟性が重要で、特に関節を支えるインナーマッスルが弱いと不安定性をもたらし、アウターマッスルに過度なストレスを与えます。
肩関節を支えるインナーマッスルは主に4つあります。
(左から、前から見た図と、後ろから見た図)
・棘上筋(上方から支える)
・棘下筋(後方から支える)
・小円筋(後方から支える)
・肩甲下筋(前方から支える)
骨のみでは、上肢はぶら下がっている状態なので、筋肉による上方への引き上げで関節は安定します。そのため下方からの支えが弱いのも特徴です。
これらの安定性と柔軟性は肩関節の可動域に影響を与えます。
アウターマッスルになると、次のような筋肉も関わります。
・三角筋
・上腕二頭筋
・上腕三頭筋
・広背筋
・大円筋
五十肩と思っていても中には腱板断裂などを起こしていて、手術の選択を迫られるものもありますから、一度病院での診察とMRI検査は受けておいた方がよいでしょう。特に夜間痛がある方は注意が必要です。
検査の結果、断裂などの異常が見当たらない場合は、当院にご相談ください。
五十肩になりやすい人
五十肩の原因やメカニズムについてはよくわかっていない部分もありますが、
□猫背など、不良姿勢の人
□肩こりや首コリの人
□裁縫やパソコンなど、手先をよく使う人
□単一動作の作業が多い人(窓ふきやスコップ作業など)
□過去に肩関節にケガをしたことがある人
このような人に発症が多く見受けられます。
上のような人たちにほぼ共通するのは、姿勢です。
骨盤を中心とした全体の姿勢バランスと、肩甲骨から腕にかけての骨格バランスが乱れることによって、肩関節を支える周囲の筋肉の血流や作用に悪影響を与えます。
肩甲骨は、上肢の骨盤と言われるほどの役割を果たしています。
骨盤のゆがみが足腰の痛みをもたらすように、肩甲骨のゆがみは肩関節周囲の痛みと深く関わりがあります。
その肩甲骨のゆがみを根本から改善するには、姿勢からアプローチしていく必要があるのです。