右折レーンでの追突事故
2015年11月3日
40代 女性
幹線道路の交差点で右折レーンの先頭で信号待ちをしているときに、
後方より乗用車がスピードを落とさずに追突し交差点上に車ごと飛びだした。
はじめは事故で気が動転していたためか痛みを全く自覚しなかったが、
時間の経過とともに体中の痛みと吐き気に襲われ
初めての事故でどうしたらよいかわからず当院にいらっしゃいました。
翌日整形外科を紹介し受診してもらったところ
レントゲン上では骨折は認められず、腰部捻挫と頸部捻挫という診断でした。
事故後数日次第に痛みが増していく、痛い範囲が広がっていく状態でしたが、
治療初期は主にマイクロカレント治療やスーパーライザーで
痛みや炎症の沈静化と、興奮してしまっている交感神経の抑制を行いました。
身体の状態が安定したところよりリハビリやバランス調整を開始、
日によって調子の良し悪しはありましたが
このころより徐々に活動できる量も増えてきて、
スポーツを早く再開したいというお話もたびたび出るようになりました。
しかし、身体は治っていないのでしばらくは我慢していただきましたが、
まずはもとの日常生活を取り戻すこと、それから徐々にスポーツへの復帰という流れで治療を進めました。
ブレーキを踏んでいない状態で衝撃を受けたにもかかわらず、
ナンバープレートとバンパーの部分に衝撃が集中し、
車自体は外見上では大きなへこみなどはありませんでした。
だからと言って身体も軽傷で済むとは限らず、
むしろ、車が外力を吸収できなかったために人間の身体には予想以上の外力が加わっています。
その通り、身体は痛みが強く初期には動かすことも大変でしたが
5カ月ほどで元の日常生活に戻ることができ、
スポーツにも支障なく復帰できました。
後遺症も心配した症例でしたが、ご本人の治りたい気持ちと、
頑張って通院したことが早期回復と後遺症を残さずに済んだ結果につながったと思います。