低気圧！！♯２　自律神経のトラブル | 台東区浅草に2院「リバース整骨院・鍼灸院グループ」

低気圧！！♯２　自律神経のトラブル

2016/01/05

こんにちは。

 

以前、ブログ「低気圧！！」で、気圧と関節痛の関係についてお話をしたことがありました。

 

低気圧は、節々の痛みだけでなく

 

「なんとなく具合が悪くなる」現象も引き起こすことが知られています。

 

肩こりがひどくなる・・・頭痛がする・・・だるい・・・重い・・・

 

 

病院でも原因がわからないこれらの症状、低気圧の仕業による自律神経の乱れかもしれません。

 

 

今回は低気圧と自律神経の関係のなかでも、

 

自律神経のお話だけにしておきます。

 

 

 

テレビでもたまに出てくるワード「自律神経」とは、いったいどのようなものなのでしょう？

 

自律（＝自立）している神経です。

 

これと対照的なのが運動神経で、これは脳の指令のもと動きます。

 

 

「テーブルの上にある、ミカンが食べたい」

 

「ミカンを手に取る」

 

 

この脳の意思が、指令をだし、脳の指示が運動神経を伝い、腕がテーブルの上にあるミカンに届くに至ります。

 

次の「口に入れたい」という意思や指令がなければ、ここで終了です。

 

 

 

一方の自律神経は、神経の伝達が終了することはありません。

 

この自律神経は、主に内臓や血管に分布されており、

 

原始的な生命維持のコントロールをしています。

 

 

暑けりゃ汗をかき、寒ければ震える。

 

この反応も自律神経。

 

また、心臓が自分の意思で止まってしまったら大変なことになりますよね？

 

自律神経が自立してコントロールしてくれているので止まらないんです。

 

しかし心臓の動きは止まることはなくても、緊張や運動などによって心拍数が変動します。

 

戦う身体、休息する身体へのコンディション調整です。

 

この変動も、生命維持のために行われていることなのです。

 

 

自律神経の働きの一例を、食事の一連の流れのメカニズムを使って説明すると

 

 

血液中のグルコース（血糖値）が下がる

↓

脳がエネルギー不足と感じるため、エネルギーを補充するよう摂食中枢が機能する

↓

摂食中枢の指令を受けて、胃腸が食べ物を受け入れやすくするように活動が活発化

↓

お腹が鳴り、空腹感を感じる

↓

食べ物を取り込む（食べる動作は運動神経と反射）

↓

血糖値が上がってくると、脳は満腹感を感じて満腹中枢が作動。お腹がいっぱいと感じて摂食行動を止める

↓

食べ物を消化吸収するため、消化器官の活動が高まり、内臓に多くの血液を必要とするため脳の血流量が低下する。

↓

脳はごく軽い貧血・酸欠状態となり、あくびや眠気が起こる。

↓

消化吸収、血糖値が落ち着くと、血流分布も内臓に集中する必要がなくなるため、脳も活動が高まる。

 

 

以上のような連動を繰り返しています。

 

 

ここで、走るなど無茶な運動をするとお腹が痛くなったり、気分が悪くなってしまうのは、

限りある血液の分布が、消化吸収のために内臓に集中したいのに反し、

身体を動かす骨格筋に奪われてしまうので機能低下を起こした結果です。

ですから、食事のあとは休息をとるように言われるのです。

 

「血糖値の低下」という現象から、一連に至るまでに多くの臓器が関わっていることが分かりますね。

 

自律神経の支配は、運動神経のように一筆書きでは結べません。

 

そのため、自律神経の不調は広範囲に影響がかかって、いわゆる不定愁訴が現れるのです。

 

不定愁訴・・・「頭が重い」「イライラする」「疲労感が取れない」「よく眠れない」などの、なんとなく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態をさす。患者からの訴えは強いが主観的で多岐にわたり、客観的所見に乏しいのが特徴。症状が安定しないため治療も難しく、周囲の理解も得られにくい。（Wikipediaより引用）

 

次回は、この自律神経が影響を受ける、低気圧との関係のお話です。

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